離婚成立までには、依頼者の方と弁護士とで、何度も打ち合わせをし、その時々で最善だと思う方針を選択し、主張や条件の提示等をしていくことになります。
その際、やはり、相手方のことをよりよく分かっているのは依頼者の方だと感じることが多くあります。
「相手方はどこにこだわっているのか」「この主張や提案をしたら、相手方はどう言ってくるだろうか」「譲る気持ちはありそうか」などなど。
方針や主張、提案などを考えるのは弁護士だけではできません。まさに、依頼者の方と弁護士との共同作業だと思っています。
弁護士は、法的な観点からアドバイスをしますが、そのためには、依頼者の方が感じていらっしゃる相手方についての印象や感覚はとても重要な材料になるのです。
離婚にあたっては辛いこともいっぱいあります。そして、さまざまな事項や要素が入り組んでいることも多く、はたして何が正解なのか一概に決まらないことも多くあります。そんな中、その時その時で、依頼者の方が最善だと思う決定ができるように、じっくりお話を聞き、共に考え、最大限の応援をさせていただきたいと思います。
2021.03.15コラム